NPO法人 彩の国自然学校C’S(社会教育・子どもの健全育成)
法人についての詳細は埼玉県NPO情報ステーション(外部サイト)をご覧ください。
取材レポート 平成25年7月18日実施
地域・立場・年齢にとらわれない生き方を
NPO法人 彩の国自然学校C'S(シーズ)は、夏休み等を利用した子どもたちと一緒に行うキャンプや親子を対象とした自然体験活動など、自然を取り入れた活動を多く行っています。
現在、20代から50代までの役員が7名、そこに中学生から大学生までの学生を含めたボランティアの協力のもと活動しています。役員の方々は、学校やPTA、NPO等の団体から講演や講師を依頼されることもあり、活動はさまざまです。
それぞれが個々の活動をしている中で出会った役員のみなさん。その出会いから数年。
「それぞれの得意分野を活かして、みんなで何かできないものか」
そんな想いから準備を始め、そして、ついに平成25年2月「彩の国自然学校C'S」が立ち上がりました。
(注記)C'Sという名前は、活動を行っていくうえで大切にしているCorporation(協力)、 Care(気配り)、Challenge(挑戦)の3つの頭文字をとってつけられたそうです。
子どもも大人も、一緒に育とう!!
どんな活動も、「教える・教わる」の立場ではなく、メンバー自身が子どもたちと一緒に楽しみながら、一緒に育っていく、成長していくという意識を大切にしているとのこと。子どもから教わることもたくさんあるそうです。
「一番うれしいのは、子どもたちの成長を感じることができたとき!」
と、お話を伺った羽石さんは言います。
活動への参加者であった小学生が、中学生や高校生となり、ジュニアリーダーやリーダーとして、自分たちと一緒にリーダーシップをとっている姿を見たときの嬉しさは、ひとしおだそうです。
また、プライベートのことで相談を受けたり、一緒に遊んだりできる機会が増えてくると、大人に近づいていることをより実感できるとのこと。
羽石さんは語ります。
「C'Sは、家とも学校とも違う。私たちは親でもない、先生でもない。子どもにとってもスタッフたち大人にとっても『居場所』を作れたらと思っています。」
「中学生になれば部活が始まり、塾に行かなければならなかったりと忙しくなって、継続的に活動に参加できない子もいます。それでも、それが成長の過程であり、参加できない時期があってもいいんです。また、余裕が出来たり、気が向いたりしたときに、いつでも戻ってきてくれたらうれしいですね。」
意欲のある若い人たちのために
いろいろな場所で活躍され、活動のことを生き生きとお話ししてくださる羽石さんですが、大変なことはありませんか?という問いに・・・
「現段階では、C'Sの活動について、市内や県内の方に十分に伝えられているとはいえません。もっと活動を広く周知して、他の団体とも関わり合いながら活動していきたいと思っていますが、そう簡単にできるわけでもない。それが今は課題です」とのこと。
現在は、活動を行う際に集めている参加費等は、すべて活動費に充てられています。役員全員がNPO法人からの給与はなく、別の職業に就きながら活動しています。
会議は、仕事の合間を縫って数ヶ月に1回程度、休日や仕事を終えた平日の夜に開いているそうです。
「大変なこともあるけれど、つらいと思ったことはない。将来的には、意欲を持った若い世代の人たちが、NPO法人での活動を専従として生活していけるような団体にしていきたい」
羽石さんのまっすぐな想いが、そこにはありました。
地域、立場、年齢に関係なく「人と人として接する」
現代の私たちが、大切にするべきものが見えた気がしました。
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