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災害時の食の備え

最終更新日:2024年11月12日

9月1日は「防災の日」、8月30日~9月5日は「防災週間」、そして9月全体は「防災月間」です。1927年に関東大震災が起こったこと、9月は災害が多いことから、「災害に備えつつ知識を深めるため」に制定されました。
大きな災害が発生したときは、食品が入手できなかったり、電気・ガス・水道が止まり調理ができないなど普段の食生活とかけ離れた環境になることがあります。
日ごろから、いざという時でも自分や家族を守り、心のゆとりを持つことができるよう、必要な備えを進めましょう。

最低でも3日、できれば1週間分の食の備えをしましょう

過去の経験によれば、災害発生からライフライン復旧まで1週間以上を要するケースが多くみられます。
また、災害支援物資が3日以上到着しないことや、物流機能の停止によって、1週間はスーパーマーケットやコンビニなどで食品が手に入らないことが想定されます。
このため、最低3日分~1週間分×人数分の食品の家庭備蓄が望ましいといわれています。

家庭備蓄の画像

出典:外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。「災害時に備えた食品ストックガイド」p.2(農林水産省)(外部サイト)

普段から利用している長期保存が可能な食品を少し多めに買い置きし、役立てましょう(ローリングストック法)

「ローリングストック」とは、普段の食品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限を考えて古いものから消費し、消費した分を買い足すことで、常に一定量の食品が家庭で備蓄されている状態を保つための方法です。

ローリングストックの画像

出典:外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。「災害時に備えた食品ストックガイド」p.3(農林水産省)(外部サイト)

家族構成(乳幼児や高齢者、食物アレルギーなど)を考慮して食品を準備しましょう

災害時に、特別な配慮が必要となるのが、乳幼児、妊産婦、高齢者、食べる機能(かむこと、飲み込むこと)が弱くなった方、慢性疾患の方、食物アレルギーの方です。
災害時には、物流機能の停滞により、特殊食品が手に入りにくくなることが想定されます。平時から少なくとも2週間分を備蓄することが推奨されます。

要配慮者のための食品備蓄のポイント

乳幼児

  • 粉ミルク
  • 哺乳ビン
  • 紙コップ、使い捨てスプーン
  • 多めの飲料
  • レトルトの離乳食
  • 好物の食品、飲み物

高齢者

  • レトルトやアルファ米のおかゆ
  • 缶詰・レトルト食品・フリーズドライ食品
  • インスタントみそ汁
  • 食べ慣れた乾物
  • 栄養補助食品
  • 好物の食品、飲み物

食べる機能(かむこと・飲み込むこと)が弱くなった方

  • やわらかいレトルトご飯
  • レトルトのおかゆ
  • スマイルケア食などのレトルト介護食品
  • 缶詰・レトルト食品・フリーズドライ食品
  • とろみ調整食品
  • 好物の食品、飲み物

慢性疾患の方

(1)代謝性疾患(糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症、痛風など)、(2)高血圧→一般の方と共通した備えで、献立を工夫
(2)腎臓病→低たんぱく、低カリウムのレトルト食品など、特殊食品を多めに備える

食物アレルギーの方(原因物質(アレルゲン)が含まれていない食品)

  • アレルギー対応の粉ミルク
  • アレルギー対応のレトルトなどの離乳食
  • レトルトなどのおかゆやご飯食べ慣れた乾物
  • 缶詰・レトルト食品・フリーズドライ食品
  • 好物の食品、飲み物
(注記)注意
  • 各食品の内容は購入時に原材料表示や食品メーカーのHPで必ず確認を行い、不明な点は各社に問い合わせましょう。
  • 利用される方の原因物質(アレルゲン)が含まれていない食品を選びましょう。

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。災害時のこどものアレルギー疾患対応パンフレット(日本小児アレルギー学会)(外部サイト)
外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド(農林水産省)(外部サイト)

食品と一緒に熱源・調理器具・食器等も一緒に備えましょう

ライフラインの停止に備えて、どの家庭でも必ずストックしておきましょう。飲料水と調理用水含めると、1人当たり1日3リットル必要です。(湯せん、食品や食器を洗ったりする水は別途必要。)

また、食品以外にはカセットコンロ、カセットガスボンベ、七輪、マッチ、ライター、アウトドア用コンロなども忘れず備えておきましょう。
食器代わりに使うために、ラップ、アルミホイル、紙皿、割り箸、キッチンバサミなども忘れずに準備しておきましょう。
衛生面を考慮し、キッチンペーパー、ウェットティッシュ、除菌スプレー、ポリ袋もあると便利です。

災害時にはパッククッキングを活用しましょう

パッククッキングとは、食材を入れたポリ袋を鍋で湯せんして加熱するだけで料理ができる調理法のことです。災害時は思うように食材の確保や調理器具の使用ができない可能性が高くなりますが、一つの鍋だけで同時に違う料理を作れるため便利です。また、火を使わずにポリ袋の中で混ぜるだけの調理も可能です。
鍋のお湯は繰り返し使うことができるので、節水にも繋がります。

パッククッキングの注意点

(1)ポリ袋は、耐熱温度が130℃以上のもの、または湯せん対応の記載がある高密度ポリエチレン製で厚さ0.01ミリメートルの、無地でマチがないものを使う。
(2)1袋に入れる量は1~2人分を目安にする。加熱すると袋が膨張するので、空気をしっかりと抜いて袋の上部を輪ゴムで止めるようにする。
(3)クッキングペーパーや布巾を鍋底に敷くと、ポリ袋が破れにくい。皿などを敷いてもよい。
(4)入れる食品の量に応じて、余裕をもった大きさの鍋で。

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。時短にも非常時にも!パッククッキング(農林水産省)(外部サイト)

関連リンク

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健康増進センター 健康づくり支援係

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