RSウイルス感染症について
最終更新日:2024年6月24日
RSウイルス感染症は、乳幼児の呼吸器感染症の主要な原因であり、例年12月から1月に流行のピークを迎えます。
新生児や乳幼児、慢性呼吸器疾患などの基礎疾患を有する高齢者などでは、重症化しやすく、年長児や成人における再感染時は重症となることは通常少ないですが、感染源となり得ることから注意が必要です。
RSウイルス感染症とは
症状について
通常RSウイルスに感染してから2~8日、典型的には4~6日間の潜伏期間を経て発熱、鼻汁などの症状が数日続きます。健康な成人はRSウイルスに感染しても軽症で、多くは風邪のような症状で自然軽快します。
しかし、以下のような方がかかった場合、呼吸困難や肺炎に移行するなど重症化する場合があります。
- 生後6か月以内の乳児、早産児
- 生後24か月以下で心臓や肺に基礎疾患がある小児
- 神経・筋疾患やあるいは免疫不全の基礎疾患を有する小児
- 慢性呼吸器疾患などの基礎疾患を有する高齢者等
感染経路について
RSウイルスは主に接触感染と飛沫感染で感染が広がります。空気感染はしないといわれています。
接触感染は、RSウイルスに感染している人との直接の接触や、感染者が触れたことによりウイルスがついた手指や物品(ドアノブ、手すり、机、椅子、コップ等)に触れることで感染することをいいます。
飛沫感染は、RSウイルスに感染している人が咳やくしゃみ、あるいは会話などをした際に口から飛び散るしぶきを浴びて吸い込むことにより感染することをいいます。
予防について
外から帰った後などに、しっかり手を洗い、うがいをすることや、咳が出るときには、手やハンカチで口を押さえたりマスクを着用するなど飛沫が周囲に飛び散るのを防ぐ、「咳エチケット」を守ることなどが、とても大切です。
治療について
RSウイルス感染症に対する治療薬は、乳児において発症を抑える薬がありますが、成人においてはRSウイルス感染症に対する特定の治療法はありません。
そのため基本的には症状を和らげるための対症療法が行われます。
RSウイルス感染症ワクチンについて
60歳以上や妊婦を対象としたワクチンがあります。接種を希望される方は、直接医療機関にお問い合わせください。
なお、RSウイルス感染症のワクチンは法令に定められた定期予防接種ではないため、接種を受ける場合は任意接種となり、接種費用は全額自己負担となります。
自由診療ですので、費用は各医療機関が設定しています。接種をご希望の方は、医療機関へ直接ご相談ください。
関連リンク
お問い合わせ
健康増進センター 保健予防係
〒354-0021 埼玉県富士見市大字鶴馬3351番地の2
電話番号:049-252-3771
FAX:049-255-3321