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帯状疱疹について

最終更新日:2024年6月24日

帯状疱疹とは

帯状疱疹は、水痘(水ぼうそう)と同じウイルスで起こる皮膚の病気です。
子どもの頃に水痘にかかると、治った後も水痘・帯状疱疹ウイルスが体内の神経節に潜んでいて、加齢や疲労・ストレスなどにより免疫力が低下したときにウイルスが活性化して、帯状疱疹として発症することがあります。
50歳以上になると発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するといわれています。

帯状疱疹の症状

帯状疱疹の主な症状は、体の左右どちらかの神経に沿って生じる痛みやかゆみを伴う発疹です。通常、皮膚症状の前に痛みが生じます。その後皮膚症状が現れると、ピリピリ、ズキズキ、チクチクした強い痛みとなり、眠れないほど激しく痛むこともあります。
痛みを伴う発疹は、まもなく小さな水ぶくれに変化すると次第に数を増し、一部には膿がたまります。その後かさぶたとなり、3週間前後で皮膚症状は治癒し、同時に痛みも治まります。

合併症について

皮膚症状が収まると一般的に痛みも消えますが、なかには皮膚症状が治癒した後も痛みが残ることがあります。
これは帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれる合併症で、帯状疱疹の後に一定の頻度で発症するという報告があります
50歳以上で帯状疱疹を発症した方は、PHNに移行しやすく、加齢とともに移行率は高まることから、高齢者ほどPHNになりやすいと考えられています。
それ以外にも、帯状疱疹が現れる部位によっては、角膜炎、顔面神経麻痺、難聴などの合併症を引き起こすことがあります。

帯状疱疹の予防と治療

予防について

帯状疱疹の発症には、免疫機能の低下が関係していることが知られています。そのため、できるだけ健康的な生活習慣を保つことが大切です。食事のバランスに気をつけ、適度な運動と十分な睡眠を心がけましょう。
また、50歳以上の方については、ワクチンを接種することで発症予防、重症化予防が期待できるとされています。

治療について

治療の中心は、原因である水痘・帯状疱疹ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬と、痛みを抑える鎮痛薬です。
また、皮膚の症状によっては、ぬり薬が使われることもあります。痛みが治まらないときは我慢せず、早めに病院を受診し、鎮痛薬の量や種類について相談しましょう。
より早期の投与が効果的といわれていますので、原因のわからない痛みやかゆみが体の片側に起こり、そこに発疹(ほっしん)が出現するなどしたときは、できるだけ早く受診しましょう。
痛みが3ヵ月以上にわたって続く場合は、その他の治療が必要になることがあるので、医師に相談してください。

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹の発症を予防するためのワクチンには、1回接種の生ワクチンと、2回接種の不活化ワクチンの2種類があります。
どちらも50歳以上が対象で、帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛の発症を予防する効果が認められています。
なお、帯状疱疹のワクチンは法令に定められた定期予防接種ではないため、接種する場合は任意接種となります。
接種費用は全額自己負担となります。
自由診療ですので、費用は各医療機関が設定しています。
接種をご希望の方は、医療機関へ直接ご相談ください。

お問い合わせ

健康増進センター 保健予防係

〒354-0021 埼玉県富士見市大字鶴馬3351番地の2

電話番号:049-252-3771

FAX:049-255-3321

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