難波田城公園の こいのぼりと五月人形
最終更新日:2024年5月11日
難波田城公園では、毎年4月中旬から5月中旬まで、こいのぼりと五月人形を展示しています。今年も、2棟の古民家と資料館に展示しています。子どもたちの安らかな成長を願う気持ちは、今も昔も変わりません。
こいのぼり(1) 旧大澤家住宅と旧鈴木家表門(長屋門)の間に飾っています。こいのぼりも棹(さお)も市内の方々から寄贈された資料です。開館日の午前9時に上げ、午後4時に下します。雨がふったり風が強いときは上げません。令和6年(2024年)は4月17日から上げています。
こいのぼり(2) こいのぼりの風習は江戸の町民が始めたといわれます。鯉(こい)の滝登りの伝説にちなみ、子どもの健やかな成長と出世を願いました
旧大澤家住宅の五月人形(1) 五月人形には、よろい飾り、かぶと飾り、武者人形などの種類があります。奥座敷(おくざしき)の床の間(とこのま)には武者人形3体を飾っています。なお、古民家に飾っている五月人形は、建物の寄贈者と別の、複数の市民から寄贈された資料です。いちばん右は弁慶(べんけい)です。
旧大澤家住宅の五月人形(2) 中座敷(なかざしき)の床の間です。中央は、武者人形の一種で飾り馬(かざりうま)もあります。
旧金子家住宅の五月人形 2組の段飾りです。よろい飾りを中心に各種の五月人形を組み合わせています。 右の段飾りの最下段には、左に神武天皇(じんむてんのう)、右に鍾馗(しょうき)の人形を飾っています。
資料館ホールの五月人形(1) よろい飾りです。開館祝いにあさひ銀行(現・埼玉りそな銀行)鶴瀬支店から寄贈されました。
資料館ホールの五月人形(2) 紙のかぶと、紙のよろい、紙のこいのぼりも飾られています。
紙のかぶと(左)と紙のミニよろい(右)
紙のこいのぼりも飾られています
- 紙のこいのぼり 今年(2024年)は4月29日のちょこっと体験(無料)で作ることができます。
紙のミニよろい 今年(2024年)は5月4日のちょこっと体験(材料費100円)で作ることができます。
紙のかぶと 今年(2024年)は4月28日のちょこっと体験(材料費200円)で作ることができます。大人もかぶることができる大きさです。
常設展示室に展示している、戦国時代の本物のかぶとです。
城跡ゾーンの水堀のショウブです。花がきれいなアヤメやハナショウブと葉の形が似ていますが、分類学的には距離がある植物です。ショウブの葉は、剣のような形や清冽な香りから、邪気を払う力があるとされ、端午(たんご)の節句に軒に吊るしたりお風呂に入れたりします。そこから菖蒲(しょうぶ)の節句ともいうようになりました。尚武(武をたっとぶという意味)と同じ音であることから、武具や武者人形を飾るようになったといわれます。